社団法人 宮古青年会議所  
社団法人 宮古青年会議所
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第53代理事長  吉岡 洋平



Ⅰ はじめに
 私は宮古島生まれではありませんが、日本で生まれ、日本で育ちました。
 すなわち宮古島は私の愛する故郷であります。

 近年、移動や輸送手段が発達すると共にインターネットによる情報通信環境が発達し、ヒトモノカネの流通における利便性が向上した反面、情報の伝達スピードや共有力が瞬く間に早さを増し、すなわち世の中の変化が良し悪し関係なく、いつどこにいようとも影響を受けやすい時代になりました。特にインターネットの発達により、心の部分においても流通スピードが増し、この宮古島においても、この影響が以前と比べ格段に速度を増していることははっきりと認識出来ます。その中において、市民がこの影響をより良いものとして受け止め、そして揺るぎない結いの精神を持ちながら宮古島に代々受け継がれる伝統文化を守っていくことで、後世に自信を持ってつないでいける活気あふれる宮古島を創造していかねばなりません。今回、この私が宮古青年会議所第53代理事長として会員の皆様と共に、常に変化する世の中に対し泰然とスピードを持って対応することで、「結いを誇る宮古島」の創造への決意を述べさせて頂く前に、まず私の自己紹介をさせて頂きます。

 私は高校卒業後陸上自衛隊に入隊、4年の任期を経て輸入車メーカーに就職しました。営業や海外研修を通じ、業界や世代を超えたお客様や諸外国の方達との出会いの中で、さらに世界中の人たちとの交流や語学習得への意欲が強くなり、会社へ相談した後2003年に、アメリカニューヨークへ留学しました。そこで英語を学ぶ傍ら、自国の文化と誇りを強く持つ学生達と一緒に生活する中で、私の現在持ち得る文化と誇りに劣等感を感じ、自己成長をしたいという思いと共に、2004年に日本に戻り通信系の会社に入社しました。そして2006年に中国大連へ赴任、そこで見た中国としての視点から報道されるメディアは、自分だけの範囲でなく周囲の状況を鑑みながら自分を見ることの重要さを認識させられました。その後2009年に日本に戻り、離島においても情報格差のない環境が構築できると信じ、2010年ここ宮古島にて起業、宮古青年会議所に入会をしました。

 青年会議所入会当初は、たった2つの自分だけへの思いでした。
 「知り合いがいないのでJCをきっかけにつながりをもちたい」
 「仕事に活かしたい」

 それからJC活動を続けていくうちに、地域のためを思いあくせく一心に行動する先輩方や、宮古島で知り合った市民の皆様から温かい気持ちを頂く中で、単なる自分への思いが宮古島への熱い思いに変わり、いつしかJC活動に打ち込むようになりました。そして2014年、理事長として宮古島のさらなる活性化を遂げるために行動していく所存です。

 
Ⅱ 垣根を超えた「結い」あるまちづくり
 世界では「人口ビッグバン」と言われ加速度的に人口増加が危惧される中、我々日本においては逆に人口減少・少子高齢化が進み、前代未聞の超高齢化社会を迎えることがこの20年以内で確定しております。宮古島においても例外ではなく、来る高齢化社会において市民同士が地域や業種を超え交流を深めて一体となり、そして主体性を持って地域づくりへ参画していき、将来が明るく豊かになるまちづくりを行っていかねばなりません。
まずは、多良間村を含め宮古圏域全体で結いの精神を持つために、各地での綱編みおよび7月に行われる東西大綱引き大会を開催します。そして、狭い宮古島においても未だ業種や地域を超えた交流の機会が少ない現状を鑑み、島内の交流や市街地全体をより活性化させるために、垣根を超えた交流事業を開催します。さらに、この交流事業にて築かれた新たな実績を今後に活かし継続していくために、市へ結果報告を含め政策提言をします。
市民同士が交流を深め、地域づくりへの参画意識を向上させることで、課題に対し受身ではなく主体性を発揮し、何事にも柔軟に対応できる結いあるまちづくりを実現します。


Ⅲ 逞しい「結い」あるひとづくり
近年、宮古島における高校からの進学以外での就職率に関しては、ほぼ100%近くで推移しておりますが、就職後すぐに退社し、一向に再就職をしない、いわゆる「ニート」が増加しております。私の周りでも家族が働かず、収入は自分一人が働いて生計を立てているという話を聞きます。また、宮古島の若い世代に蔓延している肥満や生活習慣の問題もあり、今後の将来を担う世代が健康でいられるか不安に思います。我々はこの問題を正面から受止め、島の活性化に必要な健康で行動力のあるひとを育てなければなりません。
まずは、宮古島の将来を担う青少年の健全育成のために、今年で36年目を迎えるJC杯少年野球大会を開催します。そして、健康で若い力が十二分に発揮され、将来における島の永続的発展へとつなげるために、現状の宮古島における健康に関する問題を取り上げたセミナー事業を開催します。さらに、セミナーの結果をまとめ、今後市民が健康的に島の活性化に向けて取り組んでいける環境を作るために、市へ開催結果及び提言をします。
常に健康で若い行動力がみなぎる宮古島へと成長することで、島の活性や外部環境に左右されず変化にスピードをもって対応できる、逞しい結いあるひとづくりを実現致します。


Ⅳ グローバルな交流を通じ会員の見識を広げる
 日本の中でも沖縄県は東南アジア諸国に最も近く、今後増え続ける外国人観光客誘致や対外貿易拠点において非常に有利な地域であると言えます。宮古島においてもこの恩恵を享受すべく、東南アジアを中心とした観光ニーズに対応しながら更に貿易の活性化にまでつなげていくことが、経済活性化の一助につながると考えます。また、未だ海外のニーズに応えられる受け皿が狭く、行政任せではなく市民も参加していくことが必要です。我々JCが先立ち見識を広げることで、さらに効果的な事業を展開していかねばなりません。
 まずは、我々JCが語学習得や海外交流などへの意欲向上を含め広い見識を持つために、東南アジア各国の日本大使館や領事館、そして企業や団体へ訪問し、各国の現状を把握出来る勉強会を開催します。そして、会員の見識を広げるだけではなく市民全体へ伝播させるために、海外視察の報告会を開催します。また、海外姉妹JCである台湾民雄(ミンション)との交流をより一層活発化させるために、民雄JCへ公式訪問を実施します。
 会員が見識を広げることで今後のJC事業がより一層磨かれたものになり、さらに訴求力のある事業へ進化をさせられます。また、2014年度は姉妹JCである津山青年会議所との交流50周年にあたります。この記念すべき周年式典を津山JCの皆様と共に、岡山県津山市の地で開催します。永きに渡って交流してきた津山青年会議所及び先輩の皆様と未来永劫のつながりを誓い、不変的な固い友情をお示し出来るような事業構築をします。

 
Ⅴ 認知度向上のために「運営力」「情報発信力」を強化
 
2014年度より宮古青年会議所は、「社団法人」から「一般社団法人」に法人格を移行することで、更に強固な運営体制を整えていきます。また、近年インターネットにおける情報革新により情報をいち早く世界へ発信することが可能になり、宮古青年会議所においては年度が更新されても情報が蓄積されていくホームページへ変更し、またTwitter等に代表されるSNSの活用による広報活動も行うなど、情報化社会への対応にいち早く取り組んできましたが、一番身近である市民に対し宮古JCの認知が満足いくものにはなっておりません。宮古JCがより市民との相互理解を深め主体性のある地域づくりができる運動へと成長していくために、組織の運営と広報を強化し活動が広く伝播されていくことで、市民からの負託を頂きながら今後のJC活動を行っていかねばなりません。
 まずは、広報活動に専念できる体制を構築するために、総務ラインを2分割し総務部と広報部を新たに設置します。そして、諸会議における進行をスムーズに行うために、広報活動を分担させた総務部が集中して運営を行いながら会議を開催します。さらに、常に島民全体へ広がりのある広報活動を断続的に実施していくために、各メディアとの連携を密に保ちます。さらに、ITリテラシーのある方々に対しJC活動を認知させ周囲全体の市民へ広く情報を広げるために、SNSでのイベント作成やコメント更新頻度を高めます。
 市民から多くの認知と信用を集めることで市民の負託を得られたJAYCEEが、常に気概と緊張感を持って事業を磨き続けることで、「結いある宮古島」の創造を実現します。

 
Ⅵ 最後に
 
これまで52年間にわたる宮古青年会議所における活動は先輩方の弛まぬ思いにより、何事にも動じない泰然たる理念、そして伝統ある素晴らしい継続事業を引き継がせて頂いております。このことへの感謝と孝行の気持ちを大切に持ち続けながら、さらに我々宮古青年会議所として会員一人ひとりが大きく成長する年にしていきたいと考えております。

 人には3種類の性格があると言います。
 「起こす人」「それを見ている人」「それを知りたがる人」

 宮古青年会議所一同、この「起こす人」になるために、さらに見識を広く持ちながら市民の負託を頂き、責任世代としてリーダーシップを強く持ちながら持続的発展につながる事業を行うことで、市民が健やかで豊かに暮らせる「結いを誇る宮古島」を創造します。

基本方針
1.市民と一体となって取り組める持続可能な改善策となりえる事業の創出
2.島内すみずみまで届く広報活動の充実
3.見識を広げ、泰然と行動出来る会員の創出

行動指針
1.常に夢と美学を持って行動しよう
2.常に謙虚で素直な気持ちを持って行動しよう
3.常に全体の調和を考え行動しよう




 
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