社団法人 宮古青年会議所  
社団法人 宮古青年会議所
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第56代理事長 新里政作

 

はじめに
 私が宮古青年会議所に入会して4年が過ぎました。40歳迄という限られた時間の中で、同世代の青年がこの地域のため青年会議所で活動している、その仲間に入りたい、一緒に活動したい、と思ったのが入会のきっかけでした。そこで多くの出会いと、いくつもの気づきがあり宮古島、宮古青年会議所がますます好きになっていきました。2017年度はさまざまな活動を通して、宮古青年会議所会員はもとより宮古島市民がさらに、この地域を好きになれるよう取り組んでまいります。
 1962年、情熱と志を持った宮古島の青年により設立された宮古青年会議所は今年56年目を迎えます。宮古青年会議所の輝かしい歴史の裏では苦難に相対することの方が多かったと思いますが先輩方の地域を愛する気持ちと情熱で乗り越えてきたことでしょう。我々は、宮古青年会議所の長い歴史と伝統を継承しつつ、新しい時代へ一歩踏み出し「明るい豊かな社会」を創造するために地域のリーダーとして率先して行動していきます。地域に根ざした青年会議所活動を通して多くを学び、地域に何が必要とされているのかを気づき、行動に移します。またこれまで培った地域との交流で「タテ・ヨコ」の関係を、さらに島外の仲間との交流を深めることで「ナナメ」の関係を加えた交流と絆を築いていく宮古青年会議所を目指して活動します。

 
地域のために
 現在日本では少子高齢化や過疎化・格差社会など数多くの課題に直面しております。それはこの宮古島も例外ではなく同様の課題であります。しかし、我々宮古島市民がこの多くの課題についてどこまで事実を知っているでしょうか。現在、インターネットや新聞・テレビなどの膨大な情報に囲まれ、その情報を鵜呑みにしてはいないでしょうか。情報分析セミナーを開催し、市民が事実をしっかりと得た上で情報を分析する能力を高めて判断できるような機会を創造します。そして今年は今後の宮古島市の将来を大きく左右するであろう首長選挙が行われます。宮古青年会議所では、公開討論会を実施し、候補者に宮古島市の抱える多くの課題について具体的な解決策や今後の展望を、中立かつ公正な立場で市民に発信します。その中でも重要な論争点になるのが陸上自衛隊の宮古島への配備計画です。東アジアにおいて沖縄県、先島諸島は国防という観点からも重要な位置を担っております。沖縄県民としてはもとより日本国民として感情論ではなく冷静に熟考しなくてはなりません。次に継続事業である宮古島まつり東西大綱引きでは例年以上に地域の青年団体との関係を密にして、共に綱を編むだけではなく意見交換も取りいれた交流会を開催します。次に、この数年の宮古島経済は国内観光客の増加や海外からの大型クルーズ船の来航により一見好調に見えますが、その経済効果は一部の業種に限定されており、多くの市民生活にはまだまだ実感が持てていないのではないでしょうか。また、市街地商店街の空洞化や大型店舗の宮古島進出により地元企業の業績悪化の声も聞こえます。行政のまちづくりに対しても宮古青年会議所として提言を行い、地域と協力してより良い宮古島の実現へ向けた取り組みへと繋げます。

 

未来を担う人材育成のために
 次世代を担う子どもたちの健全な成長は明るい地域づくりに欠かせません。スポーツや学業で活躍する子どもたちの姿は地域の宝であり、最も守っていかなくてはならない存在です。しかし、現在の沖縄県・宮古島では子ども達の肥満率の上昇や生活習慣の悪化といった問題があり、早急に対策を講じなければなりません。食生活の見直し、運動習慣の大切さを周知するために健康運動セミナーを開催して市民の健康増進に繋げる事業を行います。また、今年で39回目を迎えるJC杯少年野球大会を実施するにあたり、現代の子供たちをとりまく環境に沿ったより意味のある大会を開催します。また、地域との関わりが少なくなっている子どもたちに自立心や社会性、道徳心を育むために自然とふれあいながら命の尊さを学べる事業にも取り組んでまいります。次に、観光客数の増加により宮古島市の環境美化への関心が深まっております。宮古青年会議所としては、各地域の子供たちと清掃活動をすることで美しい宮古島を大切に思う気持ちを育みます。

 

会員の資質向上のために
 青年会議所の強みは全国に697LOMが存在し会員数は約35,000名を数えます。そのネットワークこそが青年会議所にとって最大の強みであります。しかし全国各地の青年会議所では人数の減少と在籍期間の短さが課題となっており、この宮古青年会議所においても例外ではなく現在22名の会員数となり5年前に比べると約10名の減少という現状です。このままでは、魅力ある青年会議所活動が発信できなくなってしまいます。今年度は会員の拡大に取り組み多くの会員増を目指します。地域のネットワークを活かした情報収集やシニア会や各地域の青年団体へ呼びかけをおこない一人でも多くの会員拡大をする事でリーダー育成に取り組んでまいります。 会員においては、「役割」をキーワードに資質向上を図ります。それはただ単純に与えられた役割をこなすということではなく、その場その場で自分の役割を把握して実践するということです。例えば、家庭では父や夫としての役割、会社での役割、そしてこの地域での役割。それらすべての役割は相手に必要とされなければなりません。地域においての青年会議所の役割とは、地域に信頼され必要とされる組織であることです。その組織を目指すことで自ずと取るべき行動が分かるはずです。
 また、日本青年会議所のプログラムを活用したセミナーを取り入れるとともに、日本青年会議所沖縄地区協議会や沖縄ブロック協議会に多くの出向者を輩出して他LOMの会員との交流をはかり、資質向上に取り組みます。さらに、我々同様に地域に根ざして活動している他団体との意見交換会やスポーツ交流会といった取り組みをしてまいります。

 

地域への発信
 宮古青年会議所の活動には、市民や地域を巻き込んだ大きな事業もあれば、ターゲットを絞った事業もありますがその事業や活動のすべてが市民へ周知されているわけではありません。現在シニア会員に向けて送付している広報誌は、SNS等を活用し、さらに幅広く配信していきます。さらに、ラジオやテレビ・新聞等のマスコミを活用した広報活動を取り入れる事でさらに地域に信頼され期待を持たれる組織で有り続けることを目指します。
 
 

歴史と伝統の交流
 宮古青年会議所は昨年55周年の節目を迎え、多くの先輩方や地域の皆様に参加いただき盛大に記念式典・祝賀会を開催することができました。その際、姉妹青年会議所であります津山青年会議所、友好青年会議所であります北見青年会議所、台湾からは国際友好青年会議所であります民雄青年商会から現役、OBともに多くの参加をいただきました。これもひとえに、先輩方の長年にわたる継続した交流の賜物であると感じるとともに、しっかりとその橋渡しを未来へ引き継がなければならないと意を強くしました。そして今年、津山青年会議所は60周年、北見青年会議所は65周年、民雄青年商会は35周年を迎えるにあたり、多くの会員で祝賀に向かいたいと思います。
 
 

結びに
10年ひと昔という言葉がありますが、近年の急速な情報化社会や流通の利便性により5年ひと昔のように感じられます。宮古島がこの時代の流れにただただ流されることなく、また遅れることのないようにバランスのとれた島にしていきたい。われわれ宮古青年会議所がその感覚をしっかりと身に付け地域にとって必要とされる組織であり続けなければなりません。多くの人との出会いがあり私自身変わることができました。一期一会の言葉を忘れずに今年、その時、その瞬間を大切に全力で行動していきましょう。創立56年を迎えその歴史と伝統を築いてこられた先輩方に多くの感謝と敬意を表し、その伝統に恥じることのないように第56代理事長をしっかりと務めてまいります。
 
 

[ 基本方針 ]
・地域に必要とされる事業の展開
・地域との繋がりと友情の構築
・会員拡大


 
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