社団法人 宮古青年会議所  
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第54代理事長  神里 裕哉

 
 

Ⅰ はじめに
私は2009年11月にJCに入会しました。入会のきっかけは先輩からの誘いがあったというだけで、JCについてまったく知りませんでした。宮古高校卒業後宮古島を離れ、大阪のバイオテクノロジー関係の専門学校で2年間学び、その後は東京世田谷にある東京農業大学関連研究室から住み込みで動植物の世話を5年間学びました。その間、マダガスカル島で自然林復元活動にも3ヶ月間参加させてもらいました。

 30歳手前にして宮古島に戻り、家業の給油所に専念していましたが、貴重な経験を仕事や生活に活かせないかと胸に秘めた想いがありました。その想いを持ってJCに入会したわけではありませんが、JC活動をしていく内に先輩たちが地域のために行ってきた活動を知り、自分も社会貢献できるようになりたい、自分になにができるのか考えるようになりました。そして2012年度にまちづくり委員長に任命され、JCにわとりプロジェクトという小学生を対象に生き物との共生を目的とした事業を行うことができました。先輩たちが築いてきた信頼もあり、JCという組織で出来ないことはないと感じました。また、仕事としては宮古島バイオエタノール実証実験施設でも働く機会を与えられ、宮古島のエコアイランドの構築に関われました。私を指導してくれた恩師や先輩たち、一緒に活動している現役メンバー、そして私の活動を応援してくれる家族や社員たちに感謝し、その恩返しのためにも地域貢献していきます。

 さて、宮古島はエコアイランド、スポーツアイランドと宣伝されていますが、旅行者の間では癒しの島、ミラクル宮古島と呼ばれています。様々な感動と感激に遭遇するミラクル宮古島。「こんな小さい島に大きな橋が3つもある」「人形のおまわりさんがいる」「有名芸能人が普通にスーパーで買い物している」など、旅行者にはミラクルと映るそうです。2015年には伊良部大橋も開通し、まさにミラクルです。その橋の先には、民間パイロットの訓練に利用されていた全長3千メートルの滑走路がある下地島空港もあり、現在利活用が議論されています。宮古島は渡り鳥の島としても有名で、ムクドリは日本列島から来島し羽休めをしたのち、越冬地のフィリピンへ飛ぶと言われています。観光客も日常の疲れを癒し、また明日への活力を蓄えて帰っていきます。宮古島は明日への新天地、新世界への入り口へと大きく変貌する可能性があります。宮古島にはオトーリで夢を語るという文化があります。その夢が実現できてしまうミラクル宮古島です。2015年度は宮古島の可能性と宮古JC会員の英知と勇気と情熱を持って明るい社会を築くために、イノベーションが起きることを意識した活動を行います。


Ⅱ エコと経済が共生したまちづくり
 私たちは、農業と観光でミラクル宮古島を創造します。世界一のエコアイランド宮古島になるために、農業と観光が活性化する取り組みをします。宮古島の農業者は、地下水を守ることを意識しながら収益向上の努力を行っています。これは地下水だけではなく、宮古島の美しい海を保全するためにも重要です。しかし、農業での収益は厳しく、サトウキビに依存しているのが現状で、収量を増やすために急速に農地拡大が進められています。経済の為とはいえ、宮古島の自然が破壊されているのはとても残念です。

 私の恩師である東京農業大学の故近藤典夫名誉教授は次のような事を唱えていました。

「(世界の)農学関係者は、農業こそ面積的に最大の自然破壊を行ったことを謙虚に受け止め、今後の農業の在り方を模索すべきである。」

 今こそ宮古島は、自然と共生する農業、最小限の土地で最大の収穫および収益を得られる仕組みの構築に力を入れる時だと考えています。日本の育種学、農業、畜産技術は世界トップです。その技術のみならずITや建築等、様々な業種の技術を組み合わせることで、世界に類のない自然と共生した社会を目指すために、農業関係者と連携を取り、セミナーや勉強会を開催してさすがミラクル宮古島と言われる農業を創造します。

 宮古島の経済を活性化するためには観光業が重要です。そこで、旅行者も住民も楽しめる宮古島ミラクル発見事業をします。そのために、私たちJC会員が宮古島をもっと詳しく知るため、宮古島の自然や文化の専門家を招き勉強会を開催します。そして宮古島でミラクルを発見・体験する事業をしていきます。その情報をIT等を活用して宮古島や世界に発信します。また、今年も宮古島夏まつり東西大綱引きを開催します。多良間島も含め各地域で小綱から大綱を作り上げることは世界でも宮古島だけです。各地域の青年が力をを合わせ、地域の大イベントを盛り上げ、宮古島経済を活性化します。


Ⅲ すべての生き物がワンピースとなる共生社会の創造
私たちは、宮古島から世界へミラクルを起こせるひとづくりをします。まず、夢を叶えるため、感謝とありがとうと言う気持ちの大切さを体感できる事業を行い、自分が成功するミラクルのイメージを持ちます。次に10代・20代の若い世代が興味を持ち熱中していることに対してもっと学べる環境をつくり、学ぶ楽しさ、考える楽しさ、実行する楽しさを体験する事業を行います。そして、今年も大会を楽しみにしている子供たちのために JC杯少年野球大会を開催します。
宮古島には3千人もの障害を抱える住民がいます。私たちは、障害の有無にかかわらず、誰もが互いに人格と個性を尊重し支え合い、障害者の自立と社会参加の支援等推進のお手伝いします。こうして一人ひとりがイノベーションのワンピースとなる共生社会を創造します。

Ⅳ ソーシャルネットワーク時代にあった組織運営
近年、FacebookやLINEなどSNSが急速に普及しました。そのことにより個人の考えや行動が、組織の力を借りなくても伝えることができる社会になりました。宮古JCの組織運営もSNS時代にあった変化をする必要があると考えています。会員一人ひとりが発信力を持った現在、個人の個性、魅力を磨き、JAYCEEは周りから常に注目されていることを自覚し、己を磨かなければいけません。会員一人ひとりが時代の変化に対応できるように成長するセミナーを開催します。

Ⅴ 宮古JC55周年に向けて
 昨年は津山JC宮古JC姉妹締結50周年を迎え、宮古JCの歴史を知り、先輩たちの功績と多くの出会いに感謝した年でした。2016年度は宮古JC設立55周年を迎えます。その節目を多くの次世代を担う会員と共に迎えるために、宮古JC55周年準備会員拡大委員会を設立致します。


Ⅵ 最後に
 2015年は、宮古JC会員一人ひとりが宮古島の発展のために、常にJAYCEEだからできることを議論し知恵を合わせ、多くの人がミラクルを体験できる事業を行います。こうしてミラクル宮古島で心豊かな夢かなう社会づくりをしていきます。

基本方針
1.ミラクルを体感するまちづくり事業
1.自然と共生できる農業の構築を模索する勉強会の開催
1.ミラクルを楽しめるひとづくり事業
1.障害者の自立と社会参加の支援等推進のお手伝い
1.ソーシャルネットワーク時代にあった組織運営
1.JCI公式コースを活用した勉強会の開催
1.宮古JC55周年に向けた体制づくり





 
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