社団法人 宮古青年会議所  
社団法人 宮古青年会議所
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第52代理事長  野 津 芳 仁

~はじめに~
 私は宮古青年会議所に入会して6年目になります。入会から常々思っていることがありました。「何のために青年会議所に入会をし、6年間何を学んできたのか」。青年会議所は、志を同じくする者が集い、明るい豊かな社会の実現に向け、「修練、奉仕、友情」という三信条のもと、日々活動を続けています。今日の厳しい経済状況が続く中でも、自らの時間やお金、労力を使い、40歳までのかけがえのない人生の一部分を青年会議所活動に捧げています。地域に根ざした活動を通して地域づくりに深く関わり、また、全国のJC会員との相互交流や情報交換などを通じて見識を広げ、「学び」や「気づき」を得ることで自分の内なる基準づくりをすることができます。このような機会は全ての会員に平等に存在していて、参加した会員はさらに磨かれて人間力を高め、次のステップへと進むことができます。自ら求めて積極的に行動すれば、求めたこと以上の何倍にもして返してくれるのが青年会議所であり、その機会に多く出会えるか出会えないかは、自分の行動次第なのです。

~地域に喜ばれる事業の展開~
 今日の日本は未来予想図の描きにくい激動の時代を迎えています。効率を追求した中央集権的 な構造、深刻な過疎や少子化問題、IT技術の発達によるビジネスの急速な変化、想像もつかない事件も数々起きています。宮古島に目を向けてみても、沖縄県内の市で唯一の人口の減少、それにともなった学校統廃合の問題、賑やかだった商店街の灯も寂しくなっているのが現実であり、まさに10年20年先の未来を想像することが困難になっています。そのような状況において、宮古青年会議所は今何を考えて行動していくべきでしょうか。宮古青年会議所は今日まで地域の問題や課題の解決、青少年健全育成を目的に多くの事業を行って参りました。宮古島に住む我々が地域の現状、そして潜在的価値、優位点や劣る点、問題や課題を解消するための最善かつ最良の方法を考え、実行していくことが必要ですし、「そのうち誰かがどうにかしてくれるだろう」という精神を捨て、主体的に行動することが必要です。私は、私達の宮古島への想いと行動こそがこの地域のあるべき未来を具現化する最大の推進力であるということを信じています。私達は、この愛する宮古島に生まれ育ち、そしてこの宮古島で将来にわたって生活をしていく者であります。宮古島を愛し志を同じくする私達が想いと行動をもって、今生まれ育っている子供達や、将来にわたって宮古島で生活していく人達に、JC活動を通じて地域の為になり喜んで貰える事業を実施していく事が重要だと考えます。そのために会員一人ひとりが「宮古島の将来像」を描き、それを共有し、明るい豊かな社会の実現にむけ、年間多くの事業を行っていき、未来を担う子ども達が、「宮古島が大好き、自慢できる故郷だ!」と思えるような夢を持てる地域を目指し、私たちに今何が求められているのか、何をやるべきかを真剣に考え、勇気と責任をもってチャレンジしていきます。さらに、これまで先輩方が造り上げ、34年にわたり継続してきたJC杯少年野球大会と宮古島夏まつり東西大綱引きを発足当初の思いを継承しつつ、新しい考えを取り入れ創意工夫することにより、子供達の健全育成やより地域から喜ばれる事業へと進化させていく努力をしていきます。JCの魅力は地域に貢献する事業を行うことにあります。自己満足ではなく、本当に地域から求められている事業、地域に影響力のある事業を展開していきます。

~会員の資質向上~
 現在、宮古青年会議所においては、会員の多くが積極的にJC活動を行う素晴らしい組織であると思います。しかし、全ての会員がJC活動に参加出来ていない現状があるのも事実です。その違いは何か。JC活動に参加する意義や目的が明確に見えていないからではないでしょうか。青年会議所に入会した動機はそれぞれであっても、入会した以上は、様々な活動を通して、互いに切磋琢磨し、自らを磨き続け、会員の企業人として、また一人の人間としての資質を高めていくことが必要です。そのことが、会社を発展させ、家族を幸せにし、活力ある青年会議所を生み、地域社会に貢献する、すべての源になるものだと思います。そこで本年度は、会員自ら具体的な目標を設定し、自分の強みは何か、やってみたい事は何か、それらを生かしてJC活動で何ができるのかに気づき、一歩前に踏み出し積極的に行動していけるような機会を創造したいと考えています。青年会議所は青年が「変革の能動者」となり、率先して行動することのできる他に類をみない団体です。私は、若さを持つ多くの青年経済人が共通の理想と使命感を持って行動すれば、必ずや「明るい豊かな社会」が構築されていくと確信しています。いつの時代でも変革は若者から始まりました。「変えるべきもの」と「引き継いでいかなければならないもの」を認識したうえで、社会情勢や時代の流れとともに私達も成長をつづけ、一人ひとりが「何のためにJCに入会し、何のために活動しているのか」を常に自分自身に問いかけ、自らの明確な目標を掲げてJC活動に参加することが必要です。私たち青年が未来の社会をリードするにふさわしい人財になれるように、高い志と勇気を持って自ら進んで行動し、地域をより良い方向へ導いていくという強い意志をもって、明るい豊かな地域と、躍動する宮古青年会議所を創造していきましょう。また入会が浅い会員においては青年会議所の仕組みを理解してもらい、組織運営及び事業計画が出来る人材を育成することを目指します。さらに例会の運営においては、魅力あるプログラムを構築し活気ある雰囲気作りを行い、参加率の向上に努めます。会員の資質を高めていくことが、やがては地域から必要とされるリーダーとしての人財育成に繋がると考えます。

~会員拡大~
 現在の青年会議所では、全国的に会員減少という波が押し寄せてきています。そんな中、宮古青年会議所では一昨年、昨年と2年間で16名もの新しい会員が増えました。しかしながら、今後3年間に21名の会員が卒業を控えています。このまま会員の数がどんどん減少していけば、団体として魅力が無くなってしまうのではないでしょうか。そこで本年度は会員拡大交流室を設置し、全会員から入会候補者の情報を集め共有し、会員拡大を効果的に行える環境作りを整え、最低でも40名体制を維持する事を目標に掲げ行動していきます。会員一人ひとりが青年会議所の存在意義を再確認し、まだ見ぬ仲間に青年会議所の魅力を発信できるよう、会員全員で会員拡大に取り組んで行きましょう。

~一般社団法人各取得について~
 公益法人制度改革において宮古青年会議所では、公益法人格取得準備室を立ち上げ、会員全員で話し合い1年間にわたりこの問題に取り組んでまいりました。私達は2008年に一旦は公益社団法人格取得に向けて歩み出しましたが、公益社団法人格では、宮古青年会議所として、事業の展開が制限される懸念があったため、第55回通常総会において一般社団法人格を取得する決議を採択しました。しかしながら、一般であれ公益であれ、公益目的事業を展開することには変わりありません。今後は一般社団法人格取得に向け定款の見直しを行い、本年度中に一般社団法人として始動できるように申請作業を実施します。一般社団法人格取得は宮古青年会議所がこれまで以上にフレキシブル(Flexible)な活動を行っていくための選択であるということにご理解をいただきますとともに、より一層地域に貢献した事業を積極的に展開し、組織の進化を図っていきます。

~おわりに~
 この宮古島の地に、多くの方々の尽力により宮古青年会議所が設立されて半世紀が過ぎました。一言で半世紀と言っても言葉では言い尽くせない歴史と伝統、またそれに関わってこられた先輩方の熱き思いが受け 継がれ現在の私達があります。私達は、そうした先輩方のこれまでの努力に敬意を表し、感謝の念を忘れずに、歩みを止めることなく新たな"一歩"を踏み出していかなければなりません。青年会議所という団体は地域の人に必要とされ、夢と感動を与える団体でなければならないと考えます。そのために私達は、地域に暮らす若い世代の代表として、一人ひとりが自信と誇りをもって宮古島の魅力を語り、宮古島の夢を語れる存在になることが必要だと思っています。できない理由や言い訳を探すことをやめ、まずは自分ができる"一歩"を踏み出し行動していきましょう!

~スローガン~
Positive Action 
~志を高く!地域と己の成長のために今行動しよう~

【基本方針】
1.地域に貢献できる事業の展開
2.宮古青年会議所を担っていく会員の育成と組織力強化
3.組織的に会員拡大に取り組むシステムの構築
 

 
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